ボウケンジャー:Task.26

「ガラスの靴」。
キャリアウーマンなさくら姐さんのお話。

冒頭のシンデレラの配役は壊れまくり(笑)。
チーフ継母の「アタック! アタック!……」にワラタ。

シンデレラに憧れる菜月。
しかし、さくら姐さんは
「何の努力もせず幸せになれるなんて、教育的にいい話とも思えません」
とにべもなし。
後ろで何も言わず「フッ」と笑っているチーフが良い味。

ガラスの靴を履き、陶然とした笑みを浮かべて踊る美女。
12時を過ぎた途端、「うっ」とうめいて倒れる。
そのまま昏睡……と、こういう女性が続発しているらしい。

そこへ通りかかった映士。
声をかけ起こそうとしている後ろで、ガラスの靴を持ち去る謎の女。
ていうか、映士ほどの男がなぜ気づかない(^_^;)

ガジャ様の「シンデレーラに呪われーる」がまたおかしい。
相変わらずいい味だ、大高さん。

回収したガラスの靴を、呪いの力で無理矢理履かされてしまうさくら。
舞踏会の幻影に取り込まれてしまう。
12時寸前に幻は消え……
12時ちょうど、幻影から目覚めたさくらの目の前にいたのは、チーフ。象徴的(笑)

王子様の元で幸せな様子だった、眠り続ける女性達を見るさくら。
複雑な乙女心。

さくらの過去。
スカウトマンは、やはりチーフ。
「欲しいものは自分の力で手に入れる」というのがさくらの信条らしい。
ですが、ぶっちゃけそれは悪役の発想です(笑)>さくら姐さん
大きなお友達は、「その名はシェリンダ」を思い出してしまいましたとさ(笑)

一方のチーフは、「誰にでも自分だけの宝はある。だがそれは与えられるものじゃない。自分自身で見つけるしかない」という。
これってボウケンジャーの根幹にあるテーマなんだよね。

さらにチーフは「オレも探している」と言い、「見つけてみないか? 一緒に」と続ける。
これは聞きようによっては「強烈な口説き文句」に聞こえます(笑)。

現在のさくらさん。
「私はまだ、自分だけの宝を見つけられていない。でも……」
その先は、ラストの台詞へとつながっていると思えばいいのかな?

謎の女の正体は、クロリンダ……シンデレラの「いじわるな姉」。
本人の弁によれば「かわいくない女」らしい。
それに対して、「自分もかわいくない女とよく言われる」とさくら。
そして「自分の幸せは自分で見つけるもの」とも。

自分からガラスの靴を履くさくら。自らの決然たる意志で、舞踏会の幻に挑む。

「呪い」の根元は、シンデレラでもクロリンダでもなく、「ガラスの靴の王子様」
これはこれで「みんな男が悪いのよ」的に個人的には感じたのですが、それは男の側からの被害妄想ですかね(笑)

「私の欲しかったものは、ここにはない」と、自らの意志を目覚めさせたクロリンダのおかげで、サバイバスターで王子の仮面を打ち砕くさくら。途端に怪物の正体を現す王子。
幻の世界は壊れ、光の中に消えていくクロリンダ……
自らの意志を持って、決然として自ら滅んだ、ということ?
結果論から言えば、自らが愛する「王子様」と一緒に無理心中したとも受け取れるが。
果たしてそれで彼女は幸せだったのだろうか。いまひとつ納得しかねる。

アクションシーンは生身、巨大戦ともボウケンピンクの一人舞台。
ボウケンピンクの名乗りアクションも、いつもに増してスピーディーな感じがする。
中川さん、気合い入りまくり?
ちょっと首を傾げすぎに見えたのが気にはなるけれど(^_^;)。

等身大でのとどめのシーンでは、他メンバーの補助なしに単独でデュアルクラッシャーを放ってるけど、よくエネルギーが足りたなあ。

巨大戦でのとどめはサイレンビルダーのリキッドボンバーを転用した、ゴーゴーマリンの体当たり攻撃。

最後は「私も王子様はいると思う」というさくらさんの発言に驚く一同。
「お前も待ってるのか?」と問うチーフに、「待ったりしません」と答える。
「自分で捕まえるだけです」と針金をビシッ!
脅える一同。
振り返って邪気なくニッコリ微笑むさくらさん、でエンド。



正直ベースで言います。
面白くなかったとは言わないけど、個人的にはちょっと不消化な話でした。

「自らの意志で運命を切り開く女性」としてさくらを描こうとする気持ちは何となく伝わってきたんだけど、結局男の側から見た単なる「ツンデレのツン」になってしまってる気がして、ちょっと。

その対比として、所謂「フツーの女の子」として今回描かれた菜月にしても、実際には立派に「自らの意志で運命を切り開こうとしている女性」であることは、これまでのエピソードが示す通りだし。
クロリンダの扱いについても、上に書いた通り今ひとつ納得がいってません。

まあ、菜月の妄想シーンやアクションシーンには見どころが多く、そこで救われた気はします。

次回は「風水占いの罠」、チーフの受難編ですか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

honey
2006年08月28日 14:29
こんにちは。

王子様、何の根拠もなく悪者になってましたよね。
もともとのシンデレラと結ばれて幸せになったはずなのに。

今週はチーフがさくらに気があるようにみえました。
いつもはさくらのほうばっかりなのに。
十海
2006年08月28日 14:34
本放映を見てないのでちと的外れな解釈してしまうかも知れないんですが。
シンデレラの意地悪な姉は、「花嫁として選ばれなかった」瞬間、ものすごく絶望したと思うんです。
女として己よりランクが下だと思ってた妹に負けた。しかも、傷ついてる所を母親にひどくとなじられている。
その瞬間の怨念が結局は「ガラスの靴の王子様」を生み出しているようにも見えます。
こう考えると、王子の消失と同時に消えて行く描写=解放とも解釈できるんじゃないかなって思うのです。
女にとって自分が選ばれなかったっつーのは己の全存在を否定されること、逃げ場のない絶望なのです。
「自分を選んでくれる存在=ガラスの靴の王子様」に依存し続ける限りは。
そこを切り離さないと、満たされているようで、実はいつまでも『人生最大の悲惨な瞬間』で思考停止したまんま。ある意味、呪いです。
(結局は自分で自分を縛ってるんだけど)
「私の欲しかったものは、ここにはない」
この台詞には、もはや王子の存在を必要としなくなったクロリンダの決意が現れているように思えます。
十海
2006年08月28日 14:38
それから蛇足でもー一言(笑)
かわいい女とゆーものは、「自らの意志で」切り開いていることを殿方に悟らせないだけのですよ……多分。
2006年08月28日 22:05
>honeyさん
いつもコメントありがとうございます。
チーフとさくらの関係、確かに今回に限っては、そんな雰囲気に描かれてましたね(笑)。

>十海さん
なるほど。クロリンダは王子への依存を自らの意志で断ち切ったということですか。
だとすると、「自分のことを愛してもくれない男の言いなりになり続けるのは、もう御免だわ」っていうクロリンダ自身の意思の表れがもう少しはっきり描かれていれば、もうちょっと改善されたかもしれないなあ。

>かわいい女とゆーものは、「自らの意志で」切り開いていることを殿方に悟らせないだけ
こちらは何となく納得(笑)
2006年08月29日 01:13
 劇場版でさくらが明石父のことを「お父様」と言っていましたが、それが「お義父様」に聞こえた私はいろんな意味で駄目みたいです。
 しかし真墨といいさくらといい口説き方がうまいですね明石チーフ。私も彼くらい厚かましく人を口説きたいです(笑)。
2006年08月29日 07:31
>Zephyranthesさん
劇場版はまだ見てないので分からないんですよ(^_^;)。
今週末には見に行けるかな。
明石チーフの口説きのテクニックは確かに見事ですね(笑)。相手の性格を見抜いて、それに合わせた台詞でくどく。人を見る目があるというのは、リーダーの資質としては確かに必要なものですからね。
nationwise
2006年08月30日 00:42
>結局男の側から見た単なる「ツンデレのツン」になってしまってる気がして

私は「私も女です。素敵な王子様には憧れます」と「私も王子様、いると思いますよ」は今までのさくらからしたら、充分「デレ」だと思いました。
王子様に憧れるなんてさくらが思っていたなんて思っても見ませんでしたからね。
クロリンダも現状で幸せではなかったと思います。すぐに下がれと言われた時、ムッとした表情してさくらの方を見遣っていましたし。
だから、さくらの言葉で踏ん切りがついたのでしょう。
2006年08月31日 08:03
>nationwiseさん
いつもどうもです。
ホントに個人的な印象ですし、どこがどうと聞かれても自分でもよく分からないのが自分自身もどかしいのですが、「何となく」すっきりしないんですよ。まあ、最初見たときに私自身が疲れていたせいかもしれませんが(^_^;)

余談ですが、考えてみるとこの話は最近何件か摘発された女性監禁事件にヒントを得たようにも思えるなあ(^_^;)。そう考えるとシュールな話だ。
国際防衛機構イーグル
2018年10月02日 20:20
TaSK26 『ガラスの靴』

のっけから少しだけ下心丸出しのコメで申し訳ないが、最初のガジャ様との戦闘後、押収したプレシャス、ガラスの靴に興味を惹かれたさくら姐さん。

好奇心から、真夜中のサロンでそれを履いてみる時に映る末永さんの素足(片方だけだが)のカットが自分的には脳裏に焼き付いているんだが。

ボウケンジャーは、シリーズ30周年記念作の割には、盛り上がりに欠ける(欠けた)作品とよく言われますが、各キャラクター(善側悪側とも)の個性の書き分けが良くできていて面白いと思うんですが。
(おもちゃの売り上げの良し悪しだけが判断材料の全てではない。)

この記事へのトラックバック