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zoom RSS ULTRASEVEN X : Episode 2 〈CODE NAME "R"〉

<<   作成日時 : 2007/10/14 00:01   >>

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今回は、太田 愛さんの脚本でした。

第1回、第2回と見て、ウルトラセブンXが描こうとするものがおぼろげながら見えてきた気がします。それは、

「ウルトラセブンは何のために、誰のために戦うのか」

ということのようです。

情報が氾濫する社会。
その中で、それらにまったく興味を示さないかのように歩いている女性(演じるのは宮下ともみさん)。
しかし、その心はひどく疲れているよう……。

手に取ろうとしたサプリメント飲料?のペットボトルに手が引っかかり、倒れてこぼれた液体に映り込むネオンサインが凝ってる。

時折画面に走る「UTOPIA」の文字。

タクシーに乗り、「急いで、船が出る!」と必死に叫ぶ女性。
到着するや、コートも置きっぱなし、料金は財布ごと押しつけて走り去っていく女性。
他にもそこへ集まっている人々が20人くらい。
その上空へ光が現れ、その場にいる人々は光の中に消え去ってしまう……

朝。人々が消えた場所にいるエージェント「ケイ」とジン。
未確認飛行物体による「アブダクション」の調査が今回の任務。



ちなみに次回予告では「キャトルミューティレーション」って言葉も出てきてました。

「そうか、分かったぞ! 実はウルトラセブンXの『X』とは、『X−Files』のXだったんだ〜〜」
「な、なんだって〜〜」




……閑話休題。

女性を乗せたタクシー運転手の証言を読んで、数日前のできごとを思い出すジン。
謎の男が、「船に乗らないか?」とジンに声をかけていたのだ。
その男が指定した時刻と場所が、今回のアブダクションが発生した場所と同じ。

その男と再び接触するジン。
どうやってその男の足取りをつかんだのかとか、そういう部分はバッサリ切り落とす。

こうした「そぎ落とし」は、その後も随所に出てきます。
説明不足と言えばそうなんですが、30分番組13話かつ1話完結という制限の中ではやむを得ないですし、多分やっても退屈になるということなのでしょう。余分な贅肉をそぎ落としてそぎ落として、残った部分が最初に書いた本作のテーマ、ということのように感じます。

謎の男は「アール」と名乗り、ジンに前回のウルトラセブンの戦う姿を映した映像を見せる。
「彼はまるで自分の意志で戦っているように見える。だが、あれは本当に彼の意志なんだろうか?」と、ジンに命題を突きつける。

確かに、彼は自分の記憶を失っていて、エレアという謎の女性に言われるがまま戦っている。果たして、それは自分の意志と言えるのだろうか……?
ジンの顔に迷いが走る。

追い打ちをかけるように「アール」は言う。

「船は人を連れ去るんじゃない。船を望む人々のために、船はくるんだ」

合間にケイの調査シーンを挟んだり、逃げるアールを走って追おうとするが見失うジンのシーンがあったりしつつ。

コートの袖に仕込まれた小型カメラによって撮影した映像をケイに見せるジン。
ケイにより、「アール」の正体が元DEUSのエージェントであることが分かる。つまり「アール」はコードネーム。
何故、DEUSの元エージェントが、UFOによるアブダクションの手引きをするのか……?

一方のケイが調査して判明したのは、行方不明者の何人かが最後に見ていたと思われるテレビが、「サンドノイズ」になっていた、ということ。逆に言えば、それ以外の共通点は見当たらないと言う。

ジンは気づく。
テレビがオフになっていたのではなくサンドノイズになっていた。
そこに何者かがメッセージを流し、被害者たちをおびき出したとしたら……?

DEUSの調査により、その時間、空チャンネルに向かって不審な電波が送られていたことが分かる。
発信地のロケーションを特定し、急行するジンとケイだが、一歩遅く、もぬけの殻……
そしてそこに手書きメモのメッセージが残されている。

『君は、君自身の潜在意識に
 どのくらい、気づいている?』


それはまるでジンを挑発するかのよう……

アールはジンたちがここを突き止める事を予期していた。
「アールは常に俺たちの半歩先を行っている」とジン。
「すぐ追いつくさ」とケイは自信満々に言う。
アールがここから電波を送信していた事は間違いない。その時間に送信された電波に、被害者たちをおびき出すメッセージが残されているはずだ、と。

しかし……その時刻の空チャンネルの電波には、サンドノイズ以外何も映っていなかった。

被害者はいったい何を見たんだ? どうやっておびき出したんだ?と悩むケイ。
だがジンは、アールが言っていたセリフを思い出して言う。
「おびき出したんじゃない。少なくともアールはそう思ってる」

ジンに請われ、一度だけアールと一緒に仕事をしたときの記憶を語るケイ。
アールの凄腕ぶりが短い戦闘シーンで描かれた後、アールはケイに語る。

アール(回想)『この世界は、健康的で幸福であるための処方箋に溢れている。
 模範的な幸福に近づくために、モニターを通して絶え間なく処方箋が送られてくる。
 示される通りの幸福を実感できない者は、まるで不治の病であるかのように……』


続けてケイは語る。
アールが失踪する直前、アールの妻が死んだと。

仲間内でも自分の実名さえ明かさないDEUSのエージェント同士、しかも1度一緒に組んだだけという関係で、妻がいる事はどうして知っているの?というツッコミどころではあるわけですが、まあここはさらっと流して先へ話を進めましょう。

ベッドの上に倒れている女性を、茫然と見つめるアール。
女性の手元には薬瓶。
アールが手にしていた花が、床に滑り落ちる。

セリフにはありませんが、どうやらアールの妻は自殺であったらしい。
しかし「(自殺の)原因は分からない」というケイ。
そして、それがアールの失踪に関係しているかどうかも……

UFOを「船」と呼び、それに乗りたがる人間の気持ちが分からないとケイは呟く。

そこへ、DEUS司令からの通信が入る。
再び不審な電波が発信され始めたのだ。
即座にテレビを点け、空チャンネルの映像を確認する二人。
しかし、やはり何も映っていない……

ハッとして、アールのメモのことを思い出すジン。

「サブリミナルだ!」

な、なんだって〜〜

ええと、ここも「それってどんなMMR?」というツッコミどころですけど、これまた脇へおいといて先へ進めます。

「サブリミナルは潜在意識に直接働きかける。
 被害者たちには、この世界を離脱したいという強い潜在意識があったんだ」

再び画面に大写しになる「UTOPIA」の文字。

電波の発信源に急行するジンとケイ。
電波の発信機材を、怒りを込めてウルトラガンで撃とうとするケイを、ジンは止める。
電波の発信を止め、映像に何が映っているのか解析するんだ、と。
思いとどまるケイ。

モニターの側に置かれたコーヒーからは、まだ湯気が立っている。
アールは、まだそう遠くへは行っていない!

ケイはその場に残って映像の解析をスタート。
一方、ジンは表に出て、屋上から見つめているアールの姿を発見する……



ケイは映像解析から、船がくる時間と場所を示したメッセージを突き止める。
「よっしゃ!」と低く呟き、司令部に連絡を入れるケイ。

一方、ジンはアールと対峙する。

アール「俺は船からのメッセージを伝えている。本当にそれを必要とする者にだけ届くように」
ジン「教えてくれアール。彼らは何故この世界を捨てていく? 彼らにとって、この世界はそんなに価値のないものだったのか……」
アール「その逆だよジン」
ジン「逆?」
アール「彼らは、誰よりもこの世界を信じたんだ。
 彼らは信じた……この世界の提示する幸福を。少しでもそれに近づこうと精一杯努力してきた。本当は自分がどんなものが好きで何がしたいのか……一度も考えるいとまもないほど懸命に。
 けれど、努力すればするほど自分が希薄になって、自分自身が見えなくなっていく。
 そしてあるとき思う。『ここにいるのは、本当の私なのか?』……」

返す言葉もなく、アールを見つめているジン。

アール「だが彼らの問いに、世界は答えてはくれない」

沈黙する二人の前に、「幸福のための処方箋」を垂れ流すホログラフ映像が流れている……

『孤独な人の心の病が増加しています。犬や猫などの小動物を、積極的に飼いましょう』……

アール「船は彼らに呼びかけるだけだ。『帰ろう、まだ見ぬ故郷へ。そこで待っているのは本当の私』……」

同じ頃、映像解析を終えたケイも、同じメッセージをモニターに発見していた。

ジン「君は……本当にエージェント『アール』なのか?」
アール「俺は自分の事をアールだと思ってる。だが……本当のアールなのかどうか……俺にも分からない!」

アール「ジン! 君は……本当の君なのか!?」

水の中でたゆたう自分(第1話)の夢を思い出し、躊躇するジン。

エレア「だまされないで、ジン!」

突如現れた、謎の女性・エレア。
「彼の本当の目的は、貴方を船に乗せる事よ!」

だが、一瞬の隙を突いて、アールはジンの懐からウルトラアイをすり取っていく!!

おおう。ここでいきなり王道(爆)

走るアール、追うジン。
アールは走りながら振り返り、「行こうジン! 共に船に乗ろう!」と叫ぶ。
だがジンは言い返す。

ジン「この船が本当に君の言う通りのものなら、君にはそんなものは必要ない! 何も持たずに行けるはずだ!!」

うわ、するどいツッコミ。

初めてアールの顔に迷いの色が走る。

上空には円盤が現れている。
その中央から、人々を連れ去ったと同じ金色の光が、アールに向かってゆっくりと伸びてくる。
円盤とウルトラアイを交互に見つめるアール。

ジン「君は、この船を信じているのか!?」
アール「……………俺は……この船を信じたい!!!」

迷っていた瞳に、再び決意の色を輝かせて言うアール。
そして微笑み、ウルトラアイをジンに投げ返す。
そして、すべてを受け入れるかのように目を閉じ、円盤からの光に包まれる……

一瞬!!

金色の光に追い被さるように、白色の眩い光線が迸る。
アールの姿は跡形もなく消え、後にはあたり一面の草が焼けこげて赤く光っているだけ……

驚き、そして怒りを込めて円盤をにらみつけるジン!!

足下に落ちているウルトラアイを拾い上げ、サーチライトの光を背に変身!!

円盤を見上げるウルトラセブンの目。
怖いほどつり上がった目の表情が、その怒りを物語っているかのよう……

円盤からはセブンの周囲を目がけて嵐のように光線が降り注ぐ。
しかし、セブンはそれをかわそうともせずに、怒りを込めた唸り声を上げ、そして……

渾身のワイドショット!!!

このタメの長さからして、これはくるぞくるぞくるぞ、と思ったら、期待通り来てくれました(笑)

ワイドショットは円盤を追撃すると、何と円盤を取り巻くかのように拡散し、全方位から円盤に命中する。
一瞬にして爆発四散する円盤。

ため息のような声を上げ、腕を下ろして夜の闇に立ちつくすウルトラセブン……

そして夜明け。
「俺には、やはり船を望む人々の気持ちは分からない」とジンに向かって呟くケイ。
そしてジンのナレーションが入る。

『船はいつ、どうやってアールと接触したのか?
 最後までアールと船の関係は、謎のままだった……』




そして再び夜。
ノートPCに向かい、暗い声で「私はどれくらい孤独なの……?」と呟きながらキーボードを叩いている若い女性。
PCのモニターには「あなたが一人で過ごした時間」が無慈悲に映し出されている……



ちょっと早いのですが、「ウルトラセブンX」という作品を総合的に見た感想。

全般に暗い映像といい、主人公の内面に迫る鬱展開といい、「時間帯を間違えてないネクサス」Kyan's BLOG IIIさんIより)という理解は実に的を射たものだという気がします。
ただ、ネクサスほど刺激的な映像は少なく、そういった意味での映像に対する抵抗感は、今のところ個人的にはありません。

ただ、やっぱり子ども向けではないですね……(笑)
じゃあ、制作者側が言ってる(はず)ように「大人向けだが子どもも見られる作品」かというと……ううむ。子どもの程度によるかなあ(^_^;)
(少なくとも小学校低学年以下には多分理解するのは無理だろうなあ)

一方、どこかの作品評で「マトリックスに似ている」というのを見かけた記憶があるのですが、前回、今回と見てみて、私もその言わんとするところが分かった気がします。

と言うより、「ウルトラセブンX」の舞台となっている「この世界」そのものが、「作られた世界」という印象を拭えません。
単にディストピア的な近未来の姿を描いたにしては、その姿はあまりにも「ステロタイプ過ぎる」というか……そしてそれは単なる「書き込み不足」と言うのではなく、むしろ制作者側が意図的にそうしているのではないかと思わされるのです。

実際、謎の女性エレアにしても、1話でジンが最初にいた部屋が爆発した際、ジンと共に脱出した形跡はないのですが、その後も普通に生きて出現していますし、その後も実に神出鬼没です。
そのへん、「実はマトリックス(ぉぃ)」と思って見ると、辻褄も合っちゃいますしね。

「この世界」とは、ひょっとしたらウルトラセブンを「試す」ために作られた、壮大な「箱庭」なのではないか?
そんな気すらしてしまいます。

まあ、そんな憶測はさておき、次回もできるだけ楽しんで見るようにしたいと思います。



次回「Episode 3  HOPELESS
再びウルトラセブンに向けて、「何のために戦うのか?」という命題が突きつけられる。
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
エレア、胡散臭さ全開なのに彼女に動かされるジンって・・・(汗。

まぁ、今回は言わんとすることは伝わりましたが・・・、
う〜〜ん、何って言うか・・・。

ジンは弧門と姫矢の1人2役状態なんで、ケイなりエレアが弧門の役を引き受けてくれたらな〜と思うんですけどね。
迷うけど、周りの人間の真っ直ぐさとかに打たれて戦うとか、そういう方がいいと思うんですが・・・。


nationwise
2007/10/14 11:45
ご紹介ありがとうございました。
発言まで引いていただきまことに恐縮でございます。
見てもいないというのに(^^;

さて,本作は太田愛脚本ですか。
ウルトラマンダイナの「怪盗ヒマラ」や,ウルトラマンガイアの「遠い町・ウクバール」をダークにした「異世界逃避もの」なのかなと言う感じがしました。
第一話以上に見てみたくて困ります(笑)
Kyan
URL
2007/10/14 21:25
>nationwiseさん
それが「愛」ってやつさ(←マテ(笑))

「孤門と姫矢の一人二役」ですか……なるほど、それまた言い得て妙ですなあ。
まあ、悩み迷いながらも、目の前で行われた理不尽(前回は無差別的破壊、今回は「船」を信じようとしたアールに対する円盤の仕打ち)に対して怒り戦うというのもまた、ヒーローの王道ではあると思います。

>Kyanさん
ヒマラもウクバールも、残念ながら未見です(^_^;)
平成ウルトラは、あまり真面目に見てなかったからなあ……
あ、でも今スカパーのTBSチャンネルでダイナをやっていて、そのうち多分ガイアも始まりそうなので、見られたら見てみます。
Radcliffe
2007/10/15 00:05

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